氷砂糖
手術の後
久し振りに実家に帰った
庭で煙草を吸い 夕食を食べた
「タバコは止めきらなかったんだ」と寂しそうに父がいった
瓶に入った半透明な
長方形の小さな固まり
何かと聞くと氷砂糖だと母が答えた
「タバコの変わりにくわえておくと口寂しくないわよ」
「そうかもね」とぼくは答え
氷砂糖を一粒口にくわえた
甘くはなかった
懐かしい味がした
煙草をやめようかと思った
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